ライフネット生命 開業1周年セミナー

Lifenet生命
http://www.lifenet-seimei.co.jp/
の開業一周年セミナーに行ってきた。
出口氏・岩瀬氏のお話を伺った。

以下、Point記載

  • Lifenet生命の1年の振り返り (出口)
    • 3つのビジョンは実現したか
      • 保険料を半分にするから安心して赤ちゃんを産んでほしい
        • そして生命保険料は半分になった
      • 保険料の不払いをゼロにしたい
        • 商品のシンプルさが不払いをなくす
        • 3重チェックシステム
      • 比較して納得して入る習慣を作る
        • 比較ボタン on WEB
          • 殆どの客は戻ってきてくれる
          • マーケティング上どうか
        • 手数料を開示
        • 多様性が大切
          • 好きな処で
          • 比較できる情報があって
          • 買う事が出来る
    • 経営方針
      • 真っ正直に経営する
        • 業績は毎月開示
        • 付加保険料の開示
        • お客様との集い
        • 人事評価にマニフェスト
        • お客様に見えないリスクを最小限にする
          • 掛け捨て→100%保護される
          • 株もFXも一切やらない
      • 生命保険をもっとわかりやすく
        • もっとも条文が少ない約款の実現
        • 支払自由を明確化
          • 死亡
          • 入院
          • 手術
        • ウェブサイトの工夫
          • 知らなきゃ損の保険の仕組み
      • 生命保険を安くする
        • 20〜30代に一番安い保険を
      • 生命保険をもっと手軽で便利に
        • ネット生保を実現
          • 24時間×365日
        • 平日は夜10時まで繋がるコンタクトセンター
        • 6月より世界初のモバイル生保を開業予定
    • ライフネット生命のチャレンジ
      • 認知度の向上
        • オンライン調査で6%
      • 商品サービス開発
        • 我々しかできないことをやる
        • 我々がやりたくて、お客様のニーズがあることを
        • これが優先順位
      • ライフネットを応援して下さい
        • 保険に入ってください
        • 口コミしてください
        • ブログに書いてください
        • 志バナーを貼ってください
        • どこへでも行きますから講演へ呼んでください
    • Q&A
      • 出口と岩瀬が居なくなったらどうなるか
        • 子育てと同じではないか。
        • 一生懸命育てても、どうなるかわからない。
        • 色んな人の影響を受けて、子供は育ちますね。
      • どう保険を見直せば良いのか
        • 保険はリスクマネジメント論で語られる事が多いが、 先月まで払っていた保険料と、来月払う保険料で、 安くなる方が良い。
      • ライフネットの差別化
        • 差別化の方法は無い。が、コンビニや蕎麦・カレーライスと同じで、 シンプルで真似がしやすくてもお気に入り・おいしい店が残るだろう
      • 20代にとって必要な事は何ですか
        • Inputを増やせ!
        • FACTAって面白い雑誌がある。編集長が活字中毒
        • 人間の生産性は大脳しかない。
        • なんでもInputするといい
        • 人と人の社会を知ること
        • 読書や英語やMBAや大学だけが自己投資ではないよ
        • Inputはお金を使う事
      • 今後のライフネットの戦略・長期ビジョンは何ですか
        • マニフェストに尽きる
        • 正直に経営をする よりわかりやすい商品を より安くして まずは日本に根付かせる
  • 開業一周年を迎えて (岩瀬)
    • はじめてみて予想外だったこと
      • ゼロから生命保険会社を作るは大変
        • 免許出ない
        • お金が集まらずに閉じてしまう会社が多かった
        • なんとか2年がかりで132億円集めて免許とったよ
        • ヒト モノ カネ 免許 の鶏と卵
      • 奥が深くて面白い
      • 生保ベンチャーの人材採用
        • 予想外に若くて優秀な人が集まってくれました
      • 出口社長が意外と若い/若者にもウケル
        • Cf.IT Media記事
      • やっぱり生保に入って貰うのは大変
        • ネット生保モデルも容易じゃない
    • 考えたこと
      • 10年後にアジアで最も輝いている保険会社になる
        • と、出口に言われ、 最近はいけるかも、と思えてきた
      • きちんとした価値の説明+ランキング or お墨付き
      • Mobileというプラットフォームでのノウハウを
        • Cf.PCuser x2 = mobile user(mixi)
      • ライフネットへの想い
        • 本当に価値のあるものは、簡単に手に入らない
        • 簡単に手に入るものは、それほど価値がない。
        • じっくり、あせらず、大きく育てていきます(だから保険に入って下さい)
  • Q&A Corner
    • 保険料と利益のバランスは?
      • 保険は基本には薄利多売の商売です わかりやすくて安くて便利なもの
      • その中で事業を効率化する
      • 理念Based Pricing >> Value Based Pricing
    • 長期のモノである生命保険を、どう現在から価格付けするか
      • 基本的には統計ベース
      • 人が多いので大数の法則的にOK
      • 保険料のプライシングを間違えて潰れた会社は無い
    • シンプルすぎて、選択性が失われるのでは?
      • 原点はシンプル。保険料を上げたく、比較されたくないので複雑になっていった。
        • 一社専属(自分の会社の商品しか売らない)
      • Net生保がやりたいのではなくて、新しい求められている、高コスト体質でないものを作りたい
    • ライフネット生命 VS さらに安い会社
      • 人件費は我々のモデルではそんなに高く無い
      • 広告宣伝・システム・ブランディング・サービス戦略で勝負
      • 怖いのは、ユーザーをたくさん抱えたネットサービスの会社が本気でやってきたとき
      • 我々は価格で負けてはいけない(一番コスト効率が良い)
    • Vision の他にやりたい事は?
      • 3つのVision、4つの経営方針を(しばらく)変えるつもりはない。
      • 高齢化社会に興味がある
      • 海外展開も10年以内にする
      • 生命保険には3つしかない。死亡保障・医療保障・老後保障
      • 死亡保障
        • 日本は高すぎる
      • 医療保障
        • 民間は林立しすぎ
        • ニーズに応えていないのでは?
      • 老後保障
        • 年金が弱くなってきた
        • 老後まで含めたアセットマネジメントは絶対できないよね
    • 出口さんでも予想外だったことは
      • 圧倒的に予想外だったのは、こんないいチームができるとは思わなかった。
    • 運用ナシは長期でみたらリスキーでは?
      • 2,3年目になったらやるかも
      • 商品にもよる。死亡保険などであれば「増やしてくれ」という保険では無い
    • Why アジアで一番?
      • 100年後には世界で一番!
    • Bグループ保険に較べてはどうか?
      • ライフネットはBグループのバラ売りだと思ってください
    • 生命保険をみんな、買いたくないのでは?
      • その通りではないでしょうか
    • 銀行保険がこれだけ広まったのは
    • 共済との住み分けは?
      • 八ヶ岳。 違う入り方の同じような峰がたくさんあった方がいい
    • 人材採用のポイント
      • 9割以上が2経路
        • 自主応募(Blog/記事)
        • 社員の推薦
      • どういう人が集まったか
        • ネット生保面白い!
          • 面白さを共有してくれること
        • 専門家/職人
      • 共通点
        • 掃除機はダイソン
        • 姐さん女房
    • モバイル展開
      • ケータイで完結しない?
      • 株主(リクルート・7&i)のリアル店舗/リアル顧客から繋がるのでは
    • 安心・安全へのアピールを
      • 掛け捨てしかやっていないので、100%保護される
      • 数字的に言えば、ひと株当たり純資産を見るように ご契約者あたり資産がどのくらいあるかを見ると大手保険会社の10倍以上ある
    • 理屈で無い、粘着性の部分をどうするつもりか
      • 誕生日が翌月(保険料が上がる)の方に締切つきで手紙を出すとイイよ
      • メール・電話・オフィスなどでリアルの営業に近い形で、かつコスト効率よく、うっとうしくなく相談をしている
    • 経済的合理性だけでは割り切れない部分
      • 人間は圧倒的に強いので、Internetを含め、機械は人間に勝てない!
      • 人間が保険を売る事が、どこまで続くんだろうか?
      • 最高のセールスマンには勝てなくても、これだけInternetがあれば、サービスで近づく事はできるのでは
      • 安くしよう、便利にしようと思った時、人件費が何よりも高い。
      • 僕たちがやりたいのはネット生保ではない。今の時代に求められるものを届けたい。
  • まとめ
    • 岩瀬
      • 行動が違う運命を作る
      • 身の回りに60の人が居なかったので、新鮮だった。
      • 60になったときに30歳のヤツを捕まえて一緒にベンチャーやりたい
    • 出口
      • ほんとうにありがとうございました。
      • みなさんのサポートがあったお陰です
      • 2年目、3年目もまたこうやってお会いできる事を楽しみにしています。
      • 僕の知らない間に社内に運動クラブが6つもできたことが嬉しいです。
      • 今日は本当にありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします!

非常に理念Basedに経営を行っているように感じられた。
理念がMBAに「勝つ」という感じか。
面白い会社だと思った。

誕生日プレゼントお勧めセット/207541

友人が誕生日だったので、
http://d.hatena.ne.jp/starbow/20090428/1240931374
でも触れた日本理化学工業の「キットパス」を使ってプレゼントを企画した。


この12色の「キットパス

http://www.rikagaku.co.jp/items/kittopasreversiblepanel.htm
キットパスリバーシブルパネル

を組み合わせて

  • 誕生日パーティをやる
  • プレゼント授与コーナーに移る
  • メンバーでキットパスボードに「その場」で「考えてきた寄せ書き」を書く
  • キットパスごとプレゼントを上げる

というのをやりました。

  • 「その場で描く」ライブ感を出せる
  • キットパス自体の汎用性(プレゼンテーションする人ならだれでも!/ガラス・ホワイトボードに書ける)
  • カラフルに寄せ書きを書ける

などなど、多くの利点があるキットパス
プレゼントにも使えました★☆

みらい04―ダニエル・ピンク『ハイ・コンセプト』/206370

ダニエル・ピンク著『ハイ・コンセプト』を読んだ。
『ハイ・コンセプト』とあるが、原題は"A Whole New Mind"(新しい全体的思考)である。著者ダニエル・ピンクは「フリーエージェント社会の到来」などでも有名であり、農業の時代、工業の時代、情報化社会の「三つの波」の次に来る第四の波:「コンセプト社会」の到来を告げる。

次の三タイプの人は成功する可能性が大だということだ。それは、「境界を超えられる人」「発明できる人」「比喩を作れる人」である。
(p212)

  • 未来の社会・未来の経済はどうなるか?

コンセプトの時代になる。
コンセプトの時代とは、

      • ほかの国で安くやれない
      • コンピューターではできない(反復的でない)
      • 豊かな時代の中でも需要がある

ようなもの、すなわち【コンセプト】を産み出す時代ということだ。
豊かさによって、アジアの安価な労働力によって、またコンピューターのオートメーションによって、これまでの仕事はより競争が激しくなり、単純な仕事から置き換えられる。
既に、弁護士の仕事、医師の仕事のうちの一部はソフトウェアに置き換えられつつある。

筆者はこのようなコンセプトの時代にあって、【ハイ・コンセプト】と【ハイ・タッチ】すなわち

ハイ・コンセプトとは、芸術的・感情的な美を創造する能力、パターンやチャンスを見出す能力、相手を満足させる話ができる能力、見たところ関連性のないアイデアを組み合わせて斬新な新しいものを生み出す能力、などである。
ハイ・タッチとは、他人と共感する能力、人間関係の機微を感じ取れる能力、自分自身の中に喜びを見出し、他人にもその手助けをしてやれる能力、ありふれた日常生活の向こうに目的と意義を追求できる能力、など
(p103)

が重要であるという。

例えば「ハイ・コンセプト」な医師を育てるためコロンビア大学医学部では学生は「物語医学」を学び、イェール大学医学部ではイェール・イギリス美術センターで絵画を学ぶ。前者は、診断における重要な部分は「患者が語る物語」に隠されているという気付きからきたもの、後者は絵画を学ぶ学生は患者のコンディションのごく細かい部分まで気づく能力に長けているという気付きからきたものである。

    • 未来の社会が要求する6つの感性とは
      • 機能だけではなく「デザイン」

機能が「実用性」であるとすれば、デザインは「有意性」と「実用性」の組み合わせである。良いデザインのものを見つけたら記録しよう。

      • 議論よりは「物語」

「物語」は思考の根本的な道具。
「英雄の旅」「神話モデル」の物語は

        • 旅立ち
        • 新たな世界に入る「イニシエーション」
        • 帰還

この3つの部分から成る。

小さな短編物語を描いてみよう。質のいい短編を読もう。

      • 個別よりも「全体の調和」

調和とは、バラバラの断片を繋ぎ合わせる力。分析の逆、統合の力のこと。
「境界を超える」「発明する」「比喩を巧みに使う」ことはこの調和の力による。調和を奏でられる卓越した人は、パターン認識に優れ、全体像を見据え、繋がりを考える。
調和の力を身につけるために、「みたまま」の絵を描いてみよう。象徴的なイメージ、記号として左脳で記憶されたものの採用ではなく、見たままを。他には、優れた交響曲を聞くこと、普段絶対に読まない雑誌から学ぶこと、いいたとえ話を書き留めること、などがあげられる。

      • 論理ではなく「共感」

共感は、コンピューターには真似ができない(いまだ2人の顔を見分けることすら難しい)。コンセプトの時代にあっては、論理力に加え、共感が重要である。共感は生きるための倫理であり、国や文化を超えて人々を結びつける普遍的な言語である。

      • まじめだけでなく「遊び心」

「何事も楽しんでやらなければ、まず成功しない」サウスウェスト航空の綱領にこうある。遊びは、ゲーム・ユーモア・喜びに代表される。ゲームを遊ぶ子供たちは教室よりはるかに効果的に学びを体験する。ユーモアは人間特有の洗練された知能の表れである。

      • モノよりも「生きがい」

人が追求せずにはいられない、幸福の形、それが意義の追求だ。
90歳になったとき、自分は何を達成しているか、何に貢献したのか、そして何を公開しているか考えてみよう。あるいは、今あなたが20億円持っていて、残りの人生は10年しかないとして、今やっていることをやり続けるだろうか、と。


これら6つの「感性」が必要だと言う。

また、これらを違う観点からとらえれば、以下の2つが、これからの時代に求められる資質だということができる。すなわち、

    • エキスパート思考

決まった解決策が存在しない新しい問題を解決する事

    • 複雑なコミュニケーション

説得、説明、その他の手段で情報についての特定の解釈を伝えること。

だと言う。
“左脳偏重”の学校教育を受けてきた、すなわち、コンピューターに入れれば一瞬で解けるような算数や数学の授業を受け続け、検索すれば一瞬で答えがでるような事項を暗記させられてきた我々は、それらの力に加え、確かに「デザイン・物語・共感」の力を磨く必要があるように思う。

ビジネスとは顧客の問題解決であるとすれば、“惻隠の情”―共感の力は、確かに、たしかに顧客の問題に気づくための最初の一歩でありうるだろう。

◆編集後記
Re:伸びる学生・伸びない学生
http://mind-set.jp/contents/blog/2009/05/post-51.htm

責任感が高い人は、それまで悶々と過ごしていても、
一歩アクションに移すととたんに伸びていく気がする。

その責任感というのは別にたいそうなものじゃなくて、
期日を守る、とか、途中で投げ出さない、とかそういうレベルで良い。
特に派手な技能や才能が一見なくても、そういう人はグンと伸びる。

一方で、簡単に期日を破れてしまう人、
途中で投げ出して言い訳や現実逃避する人、
しょぼいアウトプットでも自分を許せる人、
こういう人は色々やってもあんまり変わらない。

よく"意識が高い"学生とかいうけれど、
意識が高くても責任感が低い人は不思議と伸びていない。

責任感は、
・いかにownership(=これは自分の立ち向かう問題だ)を持てるか。『自分ごと』として捉えられるか、に依存するように思う。

「(他の誰でもない私が)嫌われたくない」とか「お金が貰える」、というのは、ある意味では「自分ごと」として捉える手段:すなわち、自分の具体的な不利益や利益と、目の前のタスクを結び付ける、ということが、「自分ごと」を引き出しうる。

もう一つ、
「そういう立場になる」こと。まさにあなたがタスクやプロジェクトのオーナーになる、ということ。そういう機会や立場が与えられること、自分で勝ち取ること、宣言すること。これらがオーナーシップと責任感を生み出す。


翻って、責任感の無い人、責任感の乏しいと見られる人は、他人と協同するプロジェクトにおいて、プロジェクトのオーナーシップより、「自分だけの問題」を優先することが多い。ように思う。

そしてそれはきっと、「いま」の誘惑や、「キリのよいところまで」の誘惑に弱いせいじゃないだろうか。「いま」自分がこれをやり続けていたいから、次の約束に遅れてしまう。自分が「キリの良いところまで仕上げたい」から、ざっくりとした情報でもよいから、という相手の要望を無視して、「仕上がるまで時間をかけて」しまう。


責任感のある人は、今を見つつも、プロジェクトのゴールを。自分のことをしながら、他人との約束も。両方を見ている。

何より、目的に優先順位をつけるのが巧い。行動に移すのが速い。窮地でも逃げない。犯人探しより価値創造が、言い訳より対策立案が浮かぶ。そのように自己改造できる。

僕は自分が「Ownershipを持つと決めた」ものについてはそうありたいし、そういう人と協働したい。

Mission & Passion

先日も触れた、オンライン英会話レアジョブ代表取締役の加藤さんとお会いし、ランチを頂きながらお話を伺った。

そして、加藤さんがコンサルタントを務める中で磨き、レアジョブを共に創り上げるメンバーに実施している問題解決のトレーニングを、短い時間であったが、受けさせて貰った。

その中で:

・「やらない」事を決める
・まず幅広く全てを網羅する
・実現可能性とインパクトの両方を考える
・Symptom, Cause, Issue, Initiativeを選り分ける

など、まだまだ自分に足りないものが明らかになった。大変ありがたい。


そして何より、
トレーニングの冒頭に込められた「スタッフ向け」のメッセージ:
・スタッフをどこでも通用する人材に育てる事が経営者の責任であると考える。
・と、同時に、どこでも通用する人材になっても、留まってくれるよう魅力的な職場を作り続ける。
という考え方に強く惹かれた。

加藤さん、ありがとうございました!

レアジョブでスカイプ格安英会話!/204249

NPO法人[政策学校]一新塾にて、
スカイプで格安オンライン英会話 レアジョブの
代表取締役社長 加藤智久さんのお話を伺った。

レアジョブは、
Skypeを用い、
・フィリピン最高の大学の人材を用い、
・マンツーマンの英会話レッスンを提供する

といった、


・フィリピンで教育投資を受けたにも関わらず職が無く、収入が少ないというフィリピンの現状
・日本でこれだけ英語を学んだのにも関わらず英会話ができない人が多いという日本の現状
を、相互補完的に埋め合うというサービスだ。
例えば一ヶ月毎日25分のレッスンを受けて、5000円。
格安だが、地域の収入格差からすると、これでもフィリピンの講師には「高給」を払えるという。
#そういえばTable for twoも「地域格差」を利用したマッチングだ。

早速、レアジョブで無料体験レッスンを受けてみた。
受講時間の30分前なんていう直前だったのに、
予約もスムーズで、
あいてる人を探して「クリックして予約」するだけ。
フィリピン大学で教育を学んだというRow先生に師事することとした。

受講前に目的を明確にしておこう
・レアジョブを続けるとして、どのレベルのものを受講すれば良いか(用意されている教材を使うのか、フリーカンバセーションを行えばいいのか)を決める
・とにかく英語をアウトプットする機会とする
・後は流れで!!


・・・

・・

◆受講した。


いや、こんなにも自分の事を話せないのか、と思ってびっくりしますね(笑)
オンラインだからという恐怖感みたいなものは特に無い。
発音もいわゆる「フィリピンなまり」のようなものは感じなかった。
Row先生は始終「こちらの事を聞いてくれる」というようなスタンスで、
あちらの言う事をこちらが聞き取れていないような時や重要情報はSkypeチャットでフォロー。
聞かれて、これを伝えたくて/いいたくて、でも語彙が足りなくて、みたいなもどかしさがむしろ、英語熱に火をつけてくれそう。

それを相手が日本語が(ほとんど)できない事で、こちらに「もやもや」が残るのがまたいい。


◆そんな加藤さんのお話は:

◇想い・ビジョン
・フィリピン初・世界トップシェア企業を創る
・日本の国際競争力を高める
の二つ。

特に面白かったお話は
◇現地へ
・何のコネもツテもなく、フィリピンへ行った。
・フィリピン大学に行って、講師募集をかけた。
・そうしたら超優秀なビジネスパートナーにたまたま出会えた。
・パートナーを信頼して先にお金とか渡して、その後9ヵ月直接会えなかったが大丈夫だった。

という「最適なタイミングで、最適な人とたまたま出会った」話

そして、
・起業前、怖かった。眠れなくなった。
・だが、やりたくてしょうがなくなった。
・「左脳的」な「フィリピンと日本のマッチングだからいける」は実は後づけ。
・「右脳的」な「直観」でこれだと思った。

このあたりの話が面白かった。
よく本当に使命が「降ってくる」というような人が居ると聞くが、
加藤さんはそのタイプだったのだろうか。

◇「人が強みの会社」とは
(質問に答えて)
「人が強み」である会社は、その実
・良い人の採用の仕組み
・良い人の育成の仕組み
が上手い。

だから、
「人が引き抜かれたら終わり」というわけではない。
人は引き抜けても、一朝一夕に採用の仕組み・育成の仕組みは
真似できない。

なるほど、と思いました。
採用と、育成は言うなれば社の文化でありえましょう。
とすると、文化の模倣コストを考えると、確かに一朝一夕にマネできるものではない。


◇今後は
実は、フィリピン大学の学費が4倍に上がった。
レアジョブでは、レアジョブで働いてくれる優秀な人に奨学金を出そうと考えている。


■そして、何より
『自分の人生を生きる』ということ。

僕は、僕の人生を既に歩み始めているんだ。
自分の人生を歩み始めると、たいがいのことが、重要じゃなくなる。

・どれだけお金持ちか、とか
・面白い人と会ったか、とか
・自分が人よりもどれくらい優れているか、とか
・自分が人からどう思われているか、とか
・自分がどれくらい異性にモテるか、とか

そうだ、僕は自分の人生を生きよう。
誰か他人になりたがる事をやめよう。
ジョブズも、オプラも言っていた、たったひとつの単純なこと。
「自分になる」ということ。



■そして、あなたも
皆さんもレアジョばれてはいかがでしょうか!?
http://www.rarejob.com/
まだ一回目ですが、継続が力になるとすれば、
継続できそうな時間設定と、予約システムと、料金設定であるように感じました。

Mindset School $2-#1 "What is My Style?"/202840

もう先週の事である。
畏友・安斎勇樹の主宰する、"中学生のあたらしい学びの場" マインドセット・スクール
2009年度第一回『自分のスタイル、オリジナリティを見つける』に参加した。

毎回思う。
素晴らしいワークショップだった。

ちょうど一年、同じ子供達を見続けている。
かれらはそのまま幼いようで、確かに変容があるのが見て取れる。


http://mind-set.jp/contents/blog/2009/04/mindsetschool-426.htm
こちらのURLに、活動の仔細は優れてまとまっているので、
僕は自分自身にあった次の3つの発見について振り返りたい。
1.同じモノの奥にある、気に入り方。
2.ことばが、こころを、規定する。
3.オリジナリティ・イズ…


◆同じモノの奥にある、違い。
例えば、二人は、同じ本が好き。
でも、その二人の琴線に触れるのは、きっとそれは違う場所。
それは、本やテキストが独立して存在するのではなく、
人との関わりにおいて存在するからだ。
言語を解する人なくば、本は単なるインクのシミのある紙で、
歌詞を解する人なくば、音楽は単なる大気の震え。

同じモノでも、同じコトでも、人によって意味づけが違う。


◆ことばが、こころを、規定する。
「うれしい」「かなしい」この2つしか無かりせば、
その2つの気持ちしか感じることができない。

「スゲー」と「ムカツク」だけでもきっと、それは同じ。

つまり、言葉は現実を捉えるフレーム。
現実の分解能こそが語彙と言える。
それは意味づけにおいても同じ。
あなたの言葉とココロのカメラは何万画素ですか?


◆オリジナリティ・イズ…
きっとだれもが個別性を持つ。
周りのノイズに心の声をかき消されることさえ無ければ、
きっと誰もがオリジナル。

持てる語彙が違う。育ってきた文化が違う。触れ合った人が違う。
むしろ、同じになるはずがない。
「同じにしよう」「同じでなければ」とさえ思わなければ。

同じ本が好きな二人は、本当は違う場所が好きなのに、
相手の好きな処を聞いて、空気を読んで合わせてしまう。
自分の好きが貫けない。

もちろん、自分の感じ方に自信が無かったら、
人は自然に他人に合わせてしまうかも。

まだ「良い」とされる個性ではなく、
単に違うという個別性。

だから、個別性と個性の架け橋。
そこには傲慢さと自信が同居する。

傲慢さと自信の涵養には、きっと、
自分の個別性をまず知って、
それを大切に育て、鍛えて磨く事が大事なんだろう。

綺麗事を言うつもりはないが、
相手の優れた違いに敬意を払うことから、
自分の優れた違いへ昇華させられるのかもしれないと、思った。

みらい01―P・F・ドラッカー『ネクスト・ソサエティ』/202718

「未来を読む」一冊目は、ドラッカーの『ネクスト・ソサエティ』〜歴史が見たことのない未来がはじまる〜

7年前・2002年に発売された本書は、1997年〜2001年。いずれも9.11前にハーバード・ビジネス・レビューなどに投稿された論文のうち、社会に関連するものをまとめたものであるが、未だなおその輝きを失わない。

 知識労働者は、自らの専門領域によって自己規定する。人類学者です、理学療法士です、と名乗る。たとえ働いている企業、大学、政府機関を誇りにしていたとしても、本当に属しているのはそれらの組織ではない。彼らは同じ組織にいる他の分野の者よりも、他の組織にいる同じ分野の者との間により多くの共通点をもつ。
 知識とは、専門化である。彼らは自らの専門分野では高度の流動性をもつ。大学、企業、政府機関を変わることに抵抗がない。今日、知識労働者の帰属意識の回復が論じられている。しかし、そのような試みはほとんど無益である。彼らといえども組織への愛着はもつ。居心地のよさも感じる。だが、その忠誠は自らの専門分野にある。
 知識に上下はない。状況への関連の有無しかない。心臓外科医は言語療法士よりも高給であって敬意を払われるかもしれないが、脳溢血患者のリハビリに成果をあげるのは言語療法士のほうである。知識労働者が自らを誰かの部下ではなく自立した存在とみなし、かつそのように遇されることを求めるのはそのためである。
 知識労働者にとっても、他のあらゆる人間にとってと同様、金は重要である。しかし、彼らは金を絶対的な価値とはしない。自らの成果や自己実現の代替とは認めない。仕事が生計の資だった肉体労働者と違い、知識労働者にとって仕事は生きがいである。
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  • 未来の社会・未来の経済はどうなるか?

ネクスト・ソサエティの3特質

      • 境界が無い ←知識は資金よりも容易に移動(IT)
      • 上層への移動が自由 ←万人に教育の機会
      • 成功と失敗の併存 ←万人が生産手段としての知識を入手

⇒ネクスト・ソサエティは高度に競争的な社会になる。

    • 未来の社会を左右する大きな要因(プレイヤー)は何か?
      • 知識労働者(仕事に正規の高等教育を必要とする者)

知識を基盤とする知識経済になる。
知識労働者は新種の資本家。知識社会と知識経済における主たる生産手段である知識=資本を所有する。
知識労働者は組織と対等である。教師は成果をあげるために中学校を必要とするが、中学校も教師を必要とする。
知識労働者は、1.知識を身につけるための学校教育。2.知識を最新に保つための継続教育を必要とする。

      • 人口構造の変化

予測しがたく、管理しがたい要因でかつ、もっとも重要な要因である。
人口構造の変化が文化と市場の多様化をもたらす。市場は多様化に向かっている。

    • 今あるもので、無くなるものは何か?
      • 製造業の凋落

かつての農業がそうであったように、製造業が縮小するにつれ、保護主義的色彩を強める。だが、保護には意味がない。
過剰雇用の成熟産業にカネを注ぎ込むのではなく、一時解雇された高年者を助け、若年者を再教育し再雇用するために使うべきだ。

      • 企業のパラダイムの変化
        • 企業が主人・社員が従者→相互依存関係・パートナー
        • 社員はフルタイムで働く→パートタイム・臨時・契約社員、顧問として働く
        • 上流から下流までの経営統合が効率的→常に行う仕事以外は、知識が陳腐化するのでアウトソーシング
        • 供給側が力をもつ→情報を持つものが力を持つ。情報を持っているのは顧客の方である。
        • 産業に特有の技術がある→異質の技術から産業に必要な知識が生まれる
  • そんな未来を生き抜くのに必要な力は何か
    • 個人としての力
      • 強みは何か。どのような強みを発揮できるか。
      • 何を期待してもらい、いつまでに結果を出すか。
      • その為に自分が必要とする情報は何か。どのような情報をアウトプットするか。
    • 未来組織のトップ・マネジメント
      • 組織の経済機関・人的機関・社会機関としての側面をバランスさせねばならない
      • 価値・使命・ビジョンの確立
      • 変化を観察せよ。本物の変化は人が行うこと。一時の変化は人が言うこと。
    • 知識労働者のマネジメント
      • 組織が何をしており、どこへ行こうとしているかを知らせる
      • 責任を与え、自己実現できるようにする
      • 継続学習の機会を与える
      • 彼ら自身とその専門分野に敬意を払うこと
    • 起業家・成功のわな
      • 成功の拒否:想定していなかった成功を見捨ててしまう。
      • 利益志向:利益よりもキャッシュフローに目を向けろ。
      • マネジメントチームの欠如:急に忙しくなる。マネジメント能力が追い付かない。
      • 役割の喪失:自分は何をしたいかではなく、「この段階で事業に必要なことは何か」「自分はそれをできるか」を考えよ。
    • 新しい働き方

仕事で何らかの成功をおさめた人たちは、パラレル・キャリア(第二の仕事)を求めている。


◆編集後記
仕事とは、生計の資のみならず、生きがいとなった。
知識という資本は、私の頭の中にある。私は生産工場を保有する。
はたしてこの工場を、誰のために、誰とともに活かすべきか。