問題解決力養成講座#2 Review/197706
「プロフェッショナルボランティア(プロボラ)」を広めることをミッションとし、活動している
学生団体Voice(http://voice-student.com/ )の依頼で、『問題解決力養成講座』をやった。
Voiceメンバーにプラスして、ゲーム会社やコンサルティング会社の若手社会人、医大生や大学1年生など、様々なバックグラウンドの15人が集い、実りある時間を過ごす事ができた。
論文やレポートを書いたり、
学生団体の運営をしたり、
本当に必要なものを買ったり、
より簡単に何かを学んだり、
するために僕が実践してきた「問題解決的な考え方」を、
多くの優れた本から得た知識で洗練させ肉付けし、
それらを「学生」が身近に感じられるように体系化・再編した。
「構造化」という、問題や物事を「整理しながら分解」することで
思考を深め体系化していくやり方と、
「問題解決プロセス」=問題設定→要因分解(原因把握)→作戦立案→提案実行→振り返り、という、一連の基本手順を提案した。
そして、ただ単に「考え方」という知識をインプットしてもらうのではなく、知識の適用方法について見てもらい、ワークショップ形式で実践と血肉化を目指した講座になった。
実りあるワークにするためには、知識の下限レベルを揃えたり、共通言語が通じる必要があるため、予習用テキスト教材を作り、それを読んできて貰った状態で、講座をスタートさせた。とてもうまくいった。
講座目次
◆前提とマインド
◇講師について
◇講座について:問題解決のマインド・講座の目標◆全体俯瞰
◇[事例]講座設計という問題解決
◇事例の振り返り◆構造化の技術
◇技術の復習
◇目標提示
◇[ワーク]トップダウンで構造化
◇[ワーク]ボトムアップで構造化◆提案の技術
◇提案の技術復習
◇目標提示
◇[ワーク]1分間プレゼンテーション◆問題発見の技術
◇技術の復習
◇目標提示
◇[事例]くだらない会議
◇[事例]遅刻問題の解決
◆総合ワーク:プロセス・技術を駆使して
◇[ワーク]個人ワーク・インタビューについて考える
◇[ワーク]GroupDiscussion・推定系:環境問題について考える
◇[ワーク]GroupDiscussion・推定系:トレーニングについて考える◆振り返り
◇展望
◇アンケート
4時間の約束だったので、4時間やって、時間があって残りたい半数とプラス3時間ワークを。トータル7時間やった。
満足度も高く、
症状を「問題として捉えなおす」姿勢、
捉えた問題を「構造化して分解する」、
そして、それらの問題や、解決案について
相手の理解のために再構成し、提案する。
こういうプロセスを、数回まわし、フィードバックし、
その感覚を掴んで貰えたように思う。
講座をやるために、A4で45ページの予習用テキストを作ったり、そのテキストに書いた中でも特に重要なものを抜き出して講座で話すためのスライドを作ったりと、言語化・可視化することで、自分でも思考の整理になった。
たぶん、この講座で一番レベルアップしたのは、自分自身だと思う。
そんな講座に来てくれた、参加者の皆さんに感謝を!
以下、自分用メモ。
◆振り返りと改善点
◇振り返り:目標自体について(目標は正しかったか?)
・ただ、問題設定内の「現実直視」が甘かった?
・全員にFBしたい、って目標は少し無謀だったかも。
・相手によってはもっと基準を高くしてもOKかも。
◇振り返り:目標達成について
・講座の満足度は非常に高かった。良かった。
・「提案の技術」について、もっと掘り下げる必要がある。提案の技術だけで1講座でき
るかも。
・「学生に寄り添った問題」の作成が結構難しかった。
・プレゼンしてもらってフィードバック、が割とうまくできた。
◇振り返り:何がなぜ、{うまくいった/ダメだった} か? どう改善すべきか?
★予習テキスト・事前準備に関して
・テキストの6次元発想についての例をわかりやすく
・問題を量産するフレームワークみたいなのは作れないか?
・問題の「難しさ」をどう評価するか?
・アイディア出しには「五感について考える」をプラスしたい。
★講座自体に関して
☆時間
・時間の推定が甘かった。15人×1分の予定が、1人2分になるだけでスケジュールが15分増える。また、1分でプレゼンを終わらせるのは中々難しい様子。2分以下なら結構守られる。次回は2分にしたい。
・いかにして全員に講師としてFeedbackする、と、よりたくさんの人を同時に教えるというトレードオフを決着させるか?
・グループで連帯責任にして時間を与えると、時間がかなり守られやすいことを発見。使おう。
☆改善案
・参加者自身の問題解決について取り組む時間・発表してFeedbackする時間があってもよかったかも。
・アンケートで、「まだ出来ないままであることは何ですか」という質問と「今後の課題は何ですか」という質問の意味がほぼ被っていた。修正しよう。
☆課題
・参加者のレベルが上がったかどうかを、いかにして見える化するか。
・アイスブレイクが薄かった。
・前半はせっかくグループにした意味が薄かった。グループの「使い方」について学ぶ
★アフターフォローについて
・思考停止状態から脱却する
・実践部分。(いかにして、日々の生活での実践を加速させるか?)
自分自身について
・ボトムアップに思考する時の自分の思索をトレースして、グルーピングのノウハウをさらに質量ともに増やしたい。
・検証・分析については自分なりの思考をもっと掘り下げる。