Pay


・ユーザーから金を取るシステム
・ユーザーから金を取らないシステム

を考えたとき、同じ内容のコンテンツなら、客が多く来るのは基本的には後者だ。

 同じ内容のコンテンツを「無料」で解放することにより、コンテンツではなく、顧客の「数」に価値を見出すシステムが出来上がる。

それはたとえば、mixiがそうだ。miximixiプレミアムもあるにはあるが、その有料で儲けるのではなく、1000万人というユーザの数を価値として、高額の広告費を他社からとる。

だから、確実にmixiは「全員有料」にはしない。
全員有料にすれば、離れていく客が居る。
客が離れると、有料会員だって、有料で続けていく価値が小さくなる。
だから、有料化は「負の遺産」しか産まない。

 さておき、このようなシステムは会社が価値(便利なシステムやコミュニケーションツール)を生み出し、ユーザがそれを享受するが、ユーザはその対価を支払わない。そして、広告主がそこに金を出す。一見「変」なモデルだ。

 このモデルの落とし穴も、まさにそこにあると思う。システムはひとりひとりのユーザを大切だとは思わないし、ユーザも無料で提供されるものに対し、タダで価値を享受しているにも関わらず「当たり前」という感覚を覚える。

 やっぱり僕は、会社と顧客の顔が見える。まではいかなくとも、顧客に基礎を置いた価値のやりとりをしたいなあ、と、思うのです。
「数」ではなく、ひとりひとりの。