みらい06―ムハマド・ユヌス『貧困のない世界を創る』/215014

それは、私が建国のために力を尽くそうと願っていたバングラディシュではなかった。無用の死がバングラディシュを荒廃させているというのに、大学の教室でエレガントな経済理論や自由市場のほぼ完璧な作用といったものを教える事が、次第に難しくなってくるのがわかった。
圧倒的な飢餓と貧困に直面して、私には突然、そんな理論が空虚に感じられるようになった。私は、自分の周りにいる人々が、あとほんの少しだけでも多くの希望を持って、さらなる一日を乗り越えられるよう、何かすぐにできることをしたかったのだ。
(p89)

私にとって、開発の本質は、(世界)人口の半分を占める貧しい人々の「人生の質」を変えることである。その「クオリティ」は、消費量の大きさによって定義されるべきものではない。また、そこには個人が自身の創造的な可能性を切り開くことができる環境を含んでいなければならない。これは、収入や消費額をただ測定するよりもずっと重要なことだ。
マイクロクレジットは、社会の打ち捨てられた人々の間で、経済的なエンジンのスイッチを入れる。たくさんの数の小さなエンジンがいったん動き始めれば、大きなことが起こる準備は整うのだ。
(p108)

貧困は、人々に困難と不幸の中で生きる事を強いるだけではない。生命の危機に人々をさらしかねないのだ。貧困は運命をコントロールしようとするあらゆるものを人々から奪うため、人権の究極の否定になる。言論や信教の自由がどこかの国で侵害されたときに、世界的な反対運動が組織されることはよくある。
しかし、貧困が世界の半分の人口の人権を侵害しても、私たちの大部分は、その考えを頭から振り払って人生を続けていくのだ。
(p176)

私は、すべての人間は生まれつきの、しかし、一般に認識されていない「技能」を持ち合わせていると堅く信じている。それは、生存のための技能である。貧しい人々が「生きている」というまさしくその事実は、彼らにはこの技能があるという明白な証拠なのである。彼らには、私たちに生きる方法を教えてもらう必要などない――彼らはすでにそれを知っているからだ! そこで、彼らに新しい技能を教えて時間を浪費するよりも、彼らがすでに持ち合わせている技能をできるかぎり発揮するのを助けることに、私は焦点を合わせたのだ。
(p189)

ここ数日間、私の頭を占めているフレーズがある。"Creating a World Without Poverty" この書のタイトルである。
貧困のない、世界を創る。しかしどうやって?
この本は、その理想の為に人生を賭け闘った、そして今も戦い続けている著者ムハマド・ユヌス自身の取り組みを表した書である。
ユヌスと、彼が創った「ソーシャル・ビジネス」の第一号グラミン銀行は、2006年ノーベル平和賞に輝いた。

本書から読み取れるユヌスは、いわゆる慈善事業家ではない。読み取れるのは、高邁な理想を掲げ、静かな怒りを湛え、そして、経済学の博士号を取るに至る市場の理解とビジネスの経営者としてのユヌスである。

ユヌスがグラミン銀行そして、グラミン・グループの豊富な実例を以て本書で語るのが、ソーシャル・ビジネスである。

  • ソーシャル・ビジネス

それでは、ソーシャル・ビジネスとは何か。ソーシャル・ビジネスとは、社会的な目的(栄養不良の子供たちへの安価高栄養価食品の提供、廃棄物のリサイクル、良質な教育の提供etc...)の最大化ゴールとする会社である。同じく社会的な目的の為に設立されるNPONGO、行われるチャリティとの違いは、ソーシャルビジネスがその名の通り、ビジネスであるという一点である。

ビジネスであるという事は、そこにマネジメントがあり、通常のビジネスと同じようにコストがあって利益があり、利益によってすべてのコストを回収する。すなわち、寄付や助成金などの外部財源に頼らず、自己持続型の組織の事を言う。

それでは、通常の【利益最大化】ビジネスと、ソーシャル・ビジネスは何がどう違うのか。
もちろん、これまで通りの【利益最大化】ビジネスも社会的な目的を多くの場合は達成している。会社の目的は顧客の創造であり、これまでのビジネスによって、多くの人が豊かさを手に入れてきた。
ユヌスは、その違いを以下のように説明する。

  • ソーシャルビジネスの2形態

第一の形態は、投資家や株主は一切の配当を受け取らないというモデルである。ソーシャル・ビジネスによって、投資家は、投資分のお金を全て取り戻すが、それ以上の利益は得ない。利益はソーシャルビジネスを行う企業の中に貯えられ、そのサービスや商品をより安価で提供するために、あるいは、拡大し、より多くの人がそのサービスを享受できるようにする。

第二の形態は、まさに貧困者によってソーシャルビジネスが所有されているという形態である。この形態では、利益は株主・所有者である貧困層に分配され、それ自体が社会的便益を産み出す。その企業の提供するサービスは、社会的な利益の最大化を目標とすることもあれば、そうでないこともある。

このようなソーシャル・ビジネスを、より多くの人が起こすことを、かかわる事を、投資することをユヌスは希求している。

そうしてユヌスは、貧困の無い世界の創造を願う。マイクロクレジットは、事実一億人以上がその恩恵を受け、貧しい人々を自立に誘っている。彼と、持たざるものたちのグラミン銀行は、利益を上げ続け、ビジネスとして軌道に乗っている。

私たちは自分たちが欲しいと思うもの、あるいは拒まないものを得ます。私たちの周囲には常に貧しい人々がおり、貧困は人間の運命の一部であるという事実を、私たちは受け入れてしまっているのです。これこそが、まさに私たちの周囲に常に貧しい人々が存在し続ける理由なのです。もし、貧困など到底受け入れられるものではなく、文明社会に存在するべきものではないと堅く信じていれば、私たちは、貧困なき世界を創るために、ふさわしい組織や方針を築きあげてきたはずです。
月に行きたいと思ったから、人間は月に行った。私たちは達成したいと思う事を達成するのです。私たちが何かを達成していないのは、そこに心を置いていないからです。私たちは、自らが欲しいと願うものを創造するのです。
(p376)


そんな、ユヌスの、グラミンと関わる好機を私は得た。

8月頭から、
Grameen Change Makers Program
http://www.gcm-p.com/
に参加する。

ITを用いて、バングラディッシュの村と『世界』を繋ぐ
"One Village One Portal"プロジェクト。

村民は、ウェブサイトを通じて、
村の情報の送り手になる。

一方的な「支援者―受け手」というモデルではなく
双方向かつ健全な開発へ。


そのために、現場バングラディシュ農村へ行き、
フィールドワーク調査・問題発見・問題解決を行う。


世界の最貧困国の1であるバングラディシュで、
その圧倒的な現実を前に、
私は何ができるのだろうか。何をしうるだろうか。



生きる事は、問題を解決することの連続だ。
ビジネスとは顧客の問題解決の対価を得ることに他ならないし、
国や政府は、ビジネスでは解決できないような問題に取り組む。

そして、社会企業(Social Enterprise)は、
世界や社会の絶望と欠乏に対し、
持続可能な、具体的なソリューションを提供する。

その最先端をひた走るグラミン銀行
持たざる者のための銀行。
その取り組みは2006年、ノーベル賞に輝き、
貧困の悪循環を断ち切る初めの一歩を、
今も提供し続けている。


そんな、世界へ変革を齎したグラミン・グループの
しかし、小さな1プロジェクトの中で、
私は何ができるだろうか。



変革を産めなければ、選ばれた意味が無い。
少ない人数が相手でも、少しだけでも、
貢献できなくては、訪れる価値がない。
そして、貢献を通じて、
わたしはわたしの、価値提供能力を増強する。



世界には、多くの問題がある。
グラミン・グループが取り組むのは貧困という問題である。

山積された問題を前に、
問題解決力のある人材が必要だ。


その中では何より、
「問題発見」という力が必要だ、と僕は思う。
世界には、問題が、発見されるのを待って眠っている。

その問題は、不満や、不遇や、
あるいは「仕方がない」の中に隠れている。


耳を、心を澄ませて、現場の声を聞きに行こう。
問題発見能力はきっと、惻隠の情の中にある。

みらい05―『セクシー・プロジェクトで差をつけろ!』トム・ピーターズ著/212188

『私は凄い事をやりたかったが、上司がやらせてくれなかった。』
こんな墓碑銘を刻まなくてもすむように!

『セクシー・プロジェクトで差をつけろ!』トム・ピーターズ著

を読んだ。

原題は「THE PROJECT50: Fifty Ways to Transform Every "Task" into a Project That Matters!」(50のプロジェクト―日々の「業務」を凄い! プロジェクトへ変える50の方法)。

本書が我々を導くのは、「すごい!きれい!革命的!インパクト!熱狂的ファン続出!」なプロジェクトの創出だ。

プロジェクトとは、はじめがあって、おわりがあって、お客さんとの約束を果たすこと。
プロジェクトとは、生きた証。10年後にも自慢できるような、凄い事をやろう。

もちろん、どんなに頑張っても、超人的な努力をしても、実現できない夢はある。
しかし、夢を描き、その夢を実現するために、持てるかぎりの智力、体力、気力を振り絞らない限り、人間が鍛えられず、絶望の味も歓喜の味も知らず、心も生活も豊かにならぬまま人生を終えることになる。
要するに、やってみなければ、できるかどうかはわからない。な、そうだろ?
(p23)

私が言いたいことは、次の二点に尽きる。
(1)やってみなければ、できるかどうかわからない。
(2)すごいことをやってみたいと思わなければ、すごいことは何もできない。
 (中略)
「いまやらないで、いつやるんです?」
 私だって、大きな会社で働いていたことがある。お偉いさんにたてつくことがいかに恐ろしいか、よく知っている。しかし……さはさりながら……自分の人生は、自分で生きるしかないのである。十五年もすれば、すごい仕事、あるいは、すごいことをやろうとして失敗した仕事しか憶えていない。六〇歳になって人生を振り返ったとき、自分が何をしてきたか、何も憶えていないというのは、悲しすぎる。みじめすぎる。

本書は、凄いことを。凄いプロジェクトを。冷静な情熱でやり抜く為の指南書である。
五〇のアイディア、五〇の心構えが記され、それらは4つの章からなる。

すなわち、
1.創造―プロジェクトの企画。しびれるほどカッコイイ企画を立てる。それは、やる価値があるか?ほんとうに凄いプロジェクトか?
2.売込―迫力と信念で、まずはメンバーに、次に上司に、そしてお客さんに売り込まなければならない。
3.実行―ユーザを集め、大急ぎで試す。試して考え、考えて試し、修正する。試作に狂え!チームに勢いをつけ、噂の的になる。そして、一生自慢できるような、素晴らしい結果を出す。
4.退場―そして、立ち去る。成し遂げたプロジェクトが、一発花火で終わらず社内に根付くよう、主流の人間にバトンタッチしてしずかに立ち去る。

以上の4章から。
これだけでも、もう、ワクワクしてしまう。

■本書を読む以前であったが、
09/05/27-09/06/14の18日間で、「国語の教材を作る」というプロジェクトをやった。
奇しくも私は、プロジェクトの計画を立てた時、いつものやり方を踏襲して「普通の素晴らしい教材」をつくる自分たちが目に浮かんだ。

フツーに真剣につくり、フツーに優れた教材ができあがる。そんな光景が。

人間には、進歩がないといけない。
誰も掲げなかった高い目標を掲げよう。
未だこの世に無いものを作ろう。素晴らしいものを作ろう。
創ったものを、これまで試した事のないやり方で、顧客に届けよう。

そんな経緯から、
プロジェクト名を、「Step Forward!〜一歩前へ!〜」とした。
たった一歩でもいい。これまでの踏襲をやめ、前へ出ること。

・教材自体を、一歩前へ! 他の塾や家庭教師団体が創れないモノへ。本当に結果の出るモノへ。
・売り込みを、一歩前へ! 顧客に期待をさせ、意欲を煽り、約束を守る。
・販売を、一歩前へ! 売り方を変える。期日を限定する。浮いた余力を、サポートへ回す

こんな、目標を立てた。

理想は高く、現実は厳しく。
全てが予定通りにはいかなかった。徹夜の日も何日かあった。
しかし、これまでよりも【一歩先】の結果が出せた。

全ての始まりはたぶんはじめに、
「これまで、に甘んじない!」と思ったこと。

さあ、
「凄い」事を企もう。
「凄い」事へ巻き込もう。
「凄い」事をやろう!

やわらかい「なぜ」を探す。/211426

「Why!?」という言葉がある。

なぜ、どうして?
理由を問う言葉だ。


Whyを突き詰めて、真因を究明していくのは、およそ何か問題を解決するためには避けては通れないプロセスのひとつだ。

だが、この日本において、恐らく「なぜ」は厳しい言葉だ。責める言葉だ。

なぜなら、何か失敗をしてしまったとき。何かやってはならない事をしてしまったとき。
そういう時にだけ、この言葉が使われるケースが多いからだ。

「どうして、そういうことをしたの」
「なぜ、そんなことするんだ」

これは、原因追求のWhyではなく、真因究明のWhyでもなく、
単に、「責めるためのWhy」だ。

このWhyが暗示するのは、
「きちんと考えられないやつめ」とか
「マジでやめてくれ」とか、そういうことだ。
そういう拒絶のための、叱責のためのWhyだ。


そして往々にして、
「なぜ成功したの?」
「なぜ上手くいったの?」
「どうしてそんなに素晴らしいの?」

と言った事は問われない。
成功することは稀であり、その稀なことにこそ、Whyが問われるべきであるのに!


だから、
この国の人は、「なぜ」「どうして」を問われると、緊張する。
この言葉には、人を、真因究明よりも、言い訳や保身へとドライブする傾向がある。

そんなわけで、
相手が失敗したとき、あるいは、相手が失敗したと思っているとき、
「その“失敗”を責めているのではなく、ただただ、その改善を手助けしたいのですよ。
その改善というのは、具体的な行動を変え、異なる結果を創り出す事で、責任を追及したいのではないんですよ。
そのためには、あなたの思考や行動のプロセスを知る必要があって、良かったら、どんな風に考えたのかを教えてほしいんですけどー」

という、意味を込めて「なぜ」を問う必要がある。
しかし、その意味を込めても、この「なぜ」は「叱責」にとられる事が多い。
例えば、「なぜ」に対し、理由の説明ではなく、謝罪が返ってきたり。


だから、
「Whyの言い方」が一つのテーマになる。
「なぜ」を遠まわしに聞く必要がある。

・どうしたらもっと、上手くいくんだろう とか
・どこが原因で、上手くいかなかったんだろう とか
・目標と現実を整理してみよう とか。


そんな、やわらかい「なぜ」を探している。

ライフネット生命 開業1周年セミナー

Lifenet生命
http://www.lifenet-seimei.co.jp/
の開業一周年セミナーに行ってきた。
出口氏・岩瀬氏のお話を伺った。

以下、Point記載

  • Lifenet生命の1年の振り返り (出口)
    • 3つのビジョンは実現したか
      • 保険料を半分にするから安心して赤ちゃんを産んでほしい
        • そして生命保険料は半分になった
      • 保険料の不払いをゼロにしたい
        • 商品のシンプルさが不払いをなくす
        • 3重チェックシステム
      • 比較して納得して入る習慣を作る
        • 比較ボタン on WEB
          • 殆どの客は戻ってきてくれる
          • マーケティング上どうか
        • 手数料を開示
        • 多様性が大切
          • 好きな処で
          • 比較できる情報があって
          • 買う事が出来る
    • 経営方針
      • 真っ正直に経営する
        • 業績は毎月開示
        • 付加保険料の開示
        • お客様との集い
        • 人事評価にマニフェスト
        • お客様に見えないリスクを最小限にする
          • 掛け捨て→100%保護される
          • 株もFXも一切やらない
      • 生命保険をもっとわかりやすく
        • もっとも条文が少ない約款の実現
        • 支払自由を明確化
          • 死亡
          • 入院
          • 手術
        • ウェブサイトの工夫
          • 知らなきゃ損の保険の仕組み
      • 生命保険を安くする
        • 20〜30代に一番安い保険を
      • 生命保険をもっと手軽で便利に
        • ネット生保を実現
          • 24時間×365日
        • 平日は夜10時まで繋がるコンタクトセンター
        • 6月より世界初のモバイル生保を開業予定
    • ライフネット生命のチャレンジ
      • 認知度の向上
        • オンライン調査で6%
      • 商品サービス開発
        • 我々しかできないことをやる
        • 我々がやりたくて、お客様のニーズがあることを
        • これが優先順位
      • ライフネットを応援して下さい
        • 保険に入ってください
        • 口コミしてください
        • ブログに書いてください
        • 志バナーを貼ってください
        • どこへでも行きますから講演へ呼んでください
    • Q&A
      • 出口と岩瀬が居なくなったらどうなるか
        • 子育てと同じではないか。
        • 一生懸命育てても、どうなるかわからない。
        • 色んな人の影響を受けて、子供は育ちますね。
      • どう保険を見直せば良いのか
        • 保険はリスクマネジメント論で語られる事が多いが、 先月まで払っていた保険料と、来月払う保険料で、 安くなる方が良い。
      • ライフネットの差別化
        • 差別化の方法は無い。が、コンビニや蕎麦・カレーライスと同じで、 シンプルで真似がしやすくてもお気に入り・おいしい店が残るだろう
      • 20代にとって必要な事は何ですか
        • Inputを増やせ!
        • FACTAって面白い雑誌がある。編集長が活字中毒
        • 人間の生産性は大脳しかない。
        • なんでもInputするといい
        • 人と人の社会を知ること
        • 読書や英語やMBAや大学だけが自己投資ではないよ
        • Inputはお金を使う事
      • 今後のライフネットの戦略・長期ビジョンは何ですか
        • マニフェストに尽きる
        • 正直に経営をする よりわかりやすい商品を より安くして まずは日本に根付かせる
  • 開業一周年を迎えて (岩瀬)
    • はじめてみて予想外だったこと
      • ゼロから生命保険会社を作るは大変
        • 免許出ない
        • お金が集まらずに閉じてしまう会社が多かった
        • なんとか2年がかりで132億円集めて免許とったよ
        • ヒト モノ カネ 免許 の鶏と卵
      • 奥が深くて面白い
      • 生保ベンチャーの人材採用
        • 予想外に若くて優秀な人が集まってくれました
      • 出口社長が意外と若い/若者にもウケル
        • Cf.IT Media記事
      • やっぱり生保に入って貰うのは大変
        • ネット生保モデルも容易じゃない
    • 考えたこと
      • 10年後にアジアで最も輝いている保険会社になる
        • と、出口に言われ、 最近はいけるかも、と思えてきた
      • きちんとした価値の説明+ランキング or お墨付き
      • Mobileというプラットフォームでのノウハウを
        • Cf.PCuser x2 = mobile user(mixi)
      • ライフネットへの想い
        • 本当に価値のあるものは、簡単に手に入らない
        • 簡単に手に入るものは、それほど価値がない。
        • じっくり、あせらず、大きく育てていきます(だから保険に入って下さい)
  • Q&A Corner
    • 保険料と利益のバランスは?
      • 保険は基本には薄利多売の商売です わかりやすくて安くて便利なもの
      • その中で事業を効率化する
      • 理念Based Pricing >> Value Based Pricing
    • 長期のモノである生命保険を、どう現在から価格付けするか
      • 基本的には統計ベース
      • 人が多いので大数の法則的にOK
      • 保険料のプライシングを間違えて潰れた会社は無い
    • シンプルすぎて、選択性が失われるのでは?
      • 原点はシンプル。保険料を上げたく、比較されたくないので複雑になっていった。
        • 一社専属(自分の会社の商品しか売らない)
      • Net生保がやりたいのではなくて、新しい求められている、高コスト体質でないものを作りたい
    • ライフネット生命 VS さらに安い会社
      • 人件費は我々のモデルではそんなに高く無い
      • 広告宣伝・システム・ブランディング・サービス戦略で勝負
      • 怖いのは、ユーザーをたくさん抱えたネットサービスの会社が本気でやってきたとき
      • 我々は価格で負けてはいけない(一番コスト効率が良い)
    • Vision の他にやりたい事は?
      • 3つのVision、4つの経営方針を(しばらく)変えるつもりはない。
      • 高齢化社会に興味がある
      • 海外展開も10年以内にする
      • 生命保険には3つしかない。死亡保障・医療保障・老後保障
      • 死亡保障
        • 日本は高すぎる
      • 医療保障
        • 民間は林立しすぎ
        • ニーズに応えていないのでは?
      • 老後保障
        • 年金が弱くなってきた
        • 老後まで含めたアセットマネジメントは絶対できないよね
    • 出口さんでも予想外だったことは
      • 圧倒的に予想外だったのは、こんないいチームができるとは思わなかった。
    • 運用ナシは長期でみたらリスキーでは?
      • 2,3年目になったらやるかも
      • 商品にもよる。死亡保険などであれば「増やしてくれ」という保険では無い
    • Why アジアで一番?
      • 100年後には世界で一番!
    • Bグループ保険に較べてはどうか?
      • ライフネットはBグループのバラ売りだと思ってください
    • 生命保険をみんな、買いたくないのでは?
      • その通りではないでしょうか
    • 銀行保険がこれだけ広まったのは
    • 共済との住み分けは?
      • 八ヶ岳。 違う入り方の同じような峰がたくさんあった方がいい
    • 人材採用のポイント
      • 9割以上が2経路
        • 自主応募(Blog/記事)
        • 社員の推薦
      • どういう人が集まったか
        • ネット生保面白い!
          • 面白さを共有してくれること
        • 専門家/職人
      • 共通点
        • 掃除機はダイソン
        • 姐さん女房
    • モバイル展開
      • ケータイで完結しない?
      • 株主(リクルート・7&i)のリアル店舗/リアル顧客から繋がるのでは
    • 安心・安全へのアピールを
      • 掛け捨てしかやっていないので、100%保護される
      • 数字的に言えば、ひと株当たり純資産を見るように ご契約者あたり資産がどのくらいあるかを見ると大手保険会社の10倍以上ある
    • 理屈で無い、粘着性の部分をどうするつもりか
      • 誕生日が翌月(保険料が上がる)の方に締切つきで手紙を出すとイイよ
      • メール・電話・オフィスなどでリアルの営業に近い形で、かつコスト効率よく、うっとうしくなく相談をしている
    • 経済的合理性だけでは割り切れない部分
      • 人間は圧倒的に強いので、Internetを含め、機械は人間に勝てない!
      • 人間が保険を売る事が、どこまで続くんだろうか?
      • 最高のセールスマンには勝てなくても、これだけInternetがあれば、サービスで近づく事はできるのでは
      • 安くしよう、便利にしようと思った時、人件費が何よりも高い。
      • 僕たちがやりたいのはネット生保ではない。今の時代に求められるものを届けたい。
  • まとめ
    • 岩瀬
      • 行動が違う運命を作る
      • 身の回りに60の人が居なかったので、新鮮だった。
      • 60になったときに30歳のヤツを捕まえて一緒にベンチャーやりたい
    • 出口
      • ほんとうにありがとうございました。
      • みなさんのサポートがあったお陰です
      • 2年目、3年目もまたこうやってお会いできる事を楽しみにしています。
      • 僕の知らない間に社内に運動クラブが6つもできたことが嬉しいです。
      • 今日は本当にありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします!

非常に理念Basedに経営を行っているように感じられた。
理念がMBAに「勝つ」という感じか。
面白い会社だと思った。

誕生日プレゼントお勧めセット/207541

友人が誕生日だったので、
http://d.hatena.ne.jp/starbow/20090428/1240931374
でも触れた日本理化学工業の「キットパス」を使ってプレゼントを企画した。


この12色の「キットパス

http://www.rikagaku.co.jp/items/kittopasreversiblepanel.htm
キットパスリバーシブルパネル

を組み合わせて

  • 誕生日パーティをやる
  • プレゼント授与コーナーに移る
  • メンバーでキットパスボードに「その場」で「考えてきた寄せ書き」を書く
  • キットパスごとプレゼントを上げる

というのをやりました。

  • 「その場で描く」ライブ感を出せる
  • キットパス自体の汎用性(プレゼンテーションする人ならだれでも!/ガラス・ホワイトボードに書ける)
  • カラフルに寄せ書きを書ける

などなど、多くの利点があるキットパス
プレゼントにも使えました★☆

みらい04―ダニエル・ピンク『ハイ・コンセプト』/206370

ダニエル・ピンク著『ハイ・コンセプト』を読んだ。
『ハイ・コンセプト』とあるが、原題は"A Whole New Mind"(新しい全体的思考)である。著者ダニエル・ピンクは「フリーエージェント社会の到来」などでも有名であり、農業の時代、工業の時代、情報化社会の「三つの波」の次に来る第四の波:「コンセプト社会」の到来を告げる。

次の三タイプの人は成功する可能性が大だということだ。それは、「境界を超えられる人」「発明できる人」「比喩を作れる人」である。
(p212)

  • 未来の社会・未来の経済はどうなるか?

コンセプトの時代になる。
コンセプトの時代とは、

      • ほかの国で安くやれない
      • コンピューターではできない(反復的でない)
      • 豊かな時代の中でも需要がある

ようなもの、すなわち【コンセプト】を産み出す時代ということだ。
豊かさによって、アジアの安価な労働力によって、またコンピューターのオートメーションによって、これまでの仕事はより競争が激しくなり、単純な仕事から置き換えられる。
既に、弁護士の仕事、医師の仕事のうちの一部はソフトウェアに置き換えられつつある。

筆者はこのようなコンセプトの時代にあって、【ハイ・コンセプト】と【ハイ・タッチ】すなわち

ハイ・コンセプトとは、芸術的・感情的な美を創造する能力、パターンやチャンスを見出す能力、相手を満足させる話ができる能力、見たところ関連性のないアイデアを組み合わせて斬新な新しいものを生み出す能力、などである。
ハイ・タッチとは、他人と共感する能力、人間関係の機微を感じ取れる能力、自分自身の中に喜びを見出し、他人にもその手助けをしてやれる能力、ありふれた日常生活の向こうに目的と意義を追求できる能力、など
(p103)

が重要であるという。

例えば「ハイ・コンセプト」な医師を育てるためコロンビア大学医学部では学生は「物語医学」を学び、イェール大学医学部ではイェール・イギリス美術センターで絵画を学ぶ。前者は、診断における重要な部分は「患者が語る物語」に隠されているという気付きからきたもの、後者は絵画を学ぶ学生は患者のコンディションのごく細かい部分まで気づく能力に長けているという気付きからきたものである。

    • 未来の社会が要求する6つの感性とは
      • 機能だけではなく「デザイン」

機能が「実用性」であるとすれば、デザインは「有意性」と「実用性」の組み合わせである。良いデザインのものを見つけたら記録しよう。

      • 議論よりは「物語」

「物語」は思考の根本的な道具。
「英雄の旅」「神話モデル」の物語は

        • 旅立ち
        • 新たな世界に入る「イニシエーション」
        • 帰還

この3つの部分から成る。

小さな短編物語を描いてみよう。質のいい短編を読もう。

      • 個別よりも「全体の調和」

調和とは、バラバラの断片を繋ぎ合わせる力。分析の逆、統合の力のこと。
「境界を超える」「発明する」「比喩を巧みに使う」ことはこの調和の力による。調和を奏でられる卓越した人は、パターン認識に優れ、全体像を見据え、繋がりを考える。
調和の力を身につけるために、「みたまま」の絵を描いてみよう。象徴的なイメージ、記号として左脳で記憶されたものの採用ではなく、見たままを。他には、優れた交響曲を聞くこと、普段絶対に読まない雑誌から学ぶこと、いいたとえ話を書き留めること、などがあげられる。

      • 論理ではなく「共感」

共感は、コンピューターには真似ができない(いまだ2人の顔を見分けることすら難しい)。コンセプトの時代にあっては、論理力に加え、共感が重要である。共感は生きるための倫理であり、国や文化を超えて人々を結びつける普遍的な言語である。

      • まじめだけでなく「遊び心」

「何事も楽しんでやらなければ、まず成功しない」サウスウェスト航空の綱領にこうある。遊びは、ゲーム・ユーモア・喜びに代表される。ゲームを遊ぶ子供たちは教室よりはるかに効果的に学びを体験する。ユーモアは人間特有の洗練された知能の表れである。

      • モノよりも「生きがい」

人が追求せずにはいられない、幸福の形、それが意義の追求だ。
90歳になったとき、自分は何を達成しているか、何に貢献したのか、そして何を公開しているか考えてみよう。あるいは、今あなたが20億円持っていて、残りの人生は10年しかないとして、今やっていることをやり続けるだろうか、と。


これら6つの「感性」が必要だと言う。

また、これらを違う観点からとらえれば、以下の2つが、これからの時代に求められる資質だということができる。すなわち、

    • エキスパート思考

決まった解決策が存在しない新しい問題を解決する事

    • 複雑なコミュニケーション

説得、説明、その他の手段で情報についての特定の解釈を伝えること。

だと言う。
“左脳偏重”の学校教育を受けてきた、すなわち、コンピューターに入れれば一瞬で解けるような算数や数学の授業を受け続け、検索すれば一瞬で答えがでるような事項を暗記させられてきた我々は、それらの力に加え、確かに「デザイン・物語・共感」の力を磨く必要があるように思う。

ビジネスとは顧客の問題解決であるとすれば、“惻隠の情”―共感の力は、確かに、たしかに顧客の問題に気づくための最初の一歩でありうるだろう。

◆編集後記
Re:伸びる学生・伸びない学生
http://mind-set.jp/contents/blog/2009/05/post-51.htm

責任感が高い人は、それまで悶々と過ごしていても、
一歩アクションに移すととたんに伸びていく気がする。

その責任感というのは別にたいそうなものじゃなくて、
期日を守る、とか、途中で投げ出さない、とかそういうレベルで良い。
特に派手な技能や才能が一見なくても、そういう人はグンと伸びる。

一方で、簡単に期日を破れてしまう人、
途中で投げ出して言い訳や現実逃避する人、
しょぼいアウトプットでも自分を許せる人、
こういう人は色々やってもあんまり変わらない。

よく"意識が高い"学生とかいうけれど、
意識が高くても責任感が低い人は不思議と伸びていない。

責任感は、
・いかにownership(=これは自分の立ち向かう問題だ)を持てるか。『自分ごと』として捉えられるか、に依存するように思う。

「(他の誰でもない私が)嫌われたくない」とか「お金が貰える」、というのは、ある意味では「自分ごと」として捉える手段:すなわち、自分の具体的な不利益や利益と、目の前のタスクを結び付ける、ということが、「自分ごと」を引き出しうる。

もう一つ、
「そういう立場になる」こと。まさにあなたがタスクやプロジェクトのオーナーになる、ということ。そういう機会や立場が与えられること、自分で勝ち取ること、宣言すること。これらがオーナーシップと責任感を生み出す。


翻って、責任感の無い人、責任感の乏しいと見られる人は、他人と協同するプロジェクトにおいて、プロジェクトのオーナーシップより、「自分だけの問題」を優先することが多い。ように思う。

そしてそれはきっと、「いま」の誘惑や、「キリのよいところまで」の誘惑に弱いせいじゃないだろうか。「いま」自分がこれをやり続けていたいから、次の約束に遅れてしまう。自分が「キリの良いところまで仕上げたい」から、ざっくりとした情報でもよいから、という相手の要望を無視して、「仕上がるまで時間をかけて」しまう。


責任感のある人は、今を見つつも、プロジェクトのゴールを。自分のことをしながら、他人との約束も。両方を見ている。

何より、目的に優先順位をつけるのが巧い。行動に移すのが速い。窮地でも逃げない。犯人探しより価値創造が、言い訳より対策立案が浮かぶ。そのように自己改造できる。

僕は自分が「Ownershipを持つと決めた」ものについてはそうありたいし、そういう人と協働したい。

レアジョブ

その加藤さんのサービス、レアジョブにて、いつの間にか無料体験を終え、気がついたら正会員として登録をしていた。
加藤さんの想いや、社会的意義や、そういう事を別にしても、毎日25分話せて5000円は安い。そして面白いと思う。

僕は普段のレッスンでは、ちょっと背伸びをして Article(記事を読んで内容を把握したり)か、Free Talk(自由に話すw) を選んでいるのだけれど、

  • だんだん英語を話すことに慣れてきた
  • 英語に対するアンテナが立ち始めた(英語学習のモチベーションになった)

といったことと、「今日はどうでしたか?」と言った事をはじめ聞かれる事が多いので

  • 一日やったことやその日の学びを、自然に振り返る事ができる

といったメリット

  • 講師の教養レベルは高いので、深めのディスカッションもOK
  • 良く話を聞いてくれるので、純粋に話していて楽しいw

さらには、

  • 終電よりちょっと前に家に帰りたくなる!

といったメリットを感じている。


さあ、英語を話せるようになりたいアナタも、
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