【無料講演(東京 1月4日夜):「起業家のための情熱のみつけかた」ご案内】

こちらの、先日の記事

 で、報告しました、シンガポール国立大で行った講演を
スローガン社さんから呼んでいただいて、東京でも行うことにしました。

講演は日本語で、シンガポールよりも日本人に向けてお話します。
また、スローガン社の共同創業者であり、
幾つかの会社を上場させた経験もある織田一彰さんと共に登壇します。

織田さんからはじめ30分ほどお話いただき、
「起業家のための情熱のみつけかた」を小一時間ほど
その後、対談形式で会場からのQ&Aタイムとさせて頂ければと思います。

 

「起業家のための」と銘打ってありますが、
海外MBA志望者や、スタートアップで働きたいとか、
転職や起業までいかなくても、自分のプロジェクトを小さく産みたいとか、
なにか「新しいことをはじめたい!」という方なら
学生・社会人を問わず歓迎です。

 


1月4日、18時45分開場、19時開始で2.5時間程度を予定しています。
こちらの、Facebookイベントページ

からご登録頂けます。

ふるってのご応募をお待ちしております!

 

機能的文脈主義に関する、ごく専門的な追記

(ツッコミを頂いたので、少し専門的な見地から補足をします。)

 

前エントリに関し、id:picnic611 さんから以下のコメントをいただきました。ありがとうございます。

「愛は幻想です。実在しません。実在するなら、いま、ここで見せてください。ほら、見せられないでしょ?愛は存在しない。証明終わり!」論法 

「見せられないから、存在しない」という論法は、おっしゃる通りで、科学的には真ではありません

 

そこで、前エントリの背景となる機能的文脈主義という考え方(科学哲学)について補足しておきたいと思います。

 

機能的文脈主義は二人の親を持ちます。哲学的実利主義と文脈主義です。

哲学的実利主義では、経験不可能な事柄の真理を考えるのではなく、概念・認識を客観的に記述します。

文脈主義では、行為それ自体が望ましい/役にたつかどうかは、その行為が行われる文脈に依存する、と考えます。

 

少しわかりにくいので、もう少し平易に下で述べていきます。 

 

まず、多くの哲学は真理基準、つまりなにを真とするかの基準というものを持ちますが、機能的文脈主義の真理基準は「役に立つかどうか」です。(専門的には、機能するかどうか、です)

 

機能的文脈主義は、行動科学・行動分析の中から立ち現れてきた哲学ですから、では、何に役に立てばよいかというと、行動の予測と制御の役に立てばよい、ということになります。

 

機能的文脈主義はオントロジー(存在論)ではありません。

そのため、何かが存在するかどうかは、どちらでもよい、という立場をとります。
また、何かが、「ほんとうかどうか」も、どちらでもよい、という立場をとります。

ラフに言うなら「正しさは、どうでもいい」です。

 

例えば、クライアントが

「先生、私は悪い母親なんです。昨日は息子にこんなことをしてしまいました。
ですから、私が悪い母親なのは、ほんとうのことなんです。ひどい母親です。」 

 といったとき、機能的文脈主義を採用するセラピストは、クライアントがほんとうにひどいかどうか(あるいは、ひどさがクライアントに存在するかどうか)については、(それを議論することが、クライアントが前に進む上で役に立つという判断をしない限り)議論しません。

クライアントが酷い母親であるかどうかを見極めることは、クライアントが悩みから脱出する上では、基本的には役に立たないからです。

 

他にも、例えば部下が

私は才能のない人間なんです。これは真実なんです。だからその仕事は私にはできません。 

と言うかもしれない。

けれども、部下に才能があるかどうか、その真実についてはどちらでもよく、そう考えることが、役に立つかどうか?を考えるのが、機能的文脈主義の立場です。

 

ここまでが「機能的文脈主義」の機能という言葉の簡便な説明です。

 

続いて、文脈というのはどういうことかというと、

「役に立つか、立たないかは文脈による」という考え方です。

 

一般的には「壊れた椅子」は役に立ちませんが、文脈によっては役に立ちます。
例えば、椅子のメーカーが、椅子の強度を向上させよう、という時
壊れた椅子はとても役に立つかもしれません。

 

そして、機能的文脈主義では、任意に選択されたゴールに対して役に立つ(workable)かどうかを模索します。

これらが、駆け足ながら、機能的文脈主義の前提です。

 

機能的文脈主義では、その方が行動の予測と制御に役に立つため
「考える」とか「感じる」とか「分析する」といった、「私的出来事」も行動として分類します。話すとか、走るといった、公的行動と同じように「行動」として捉えたほうが、行動科学では機能するためです。

 

従って、内的行動は、基本的には1人のひと(つまり、行動の取り手)にしか観察されませんが、機能的文脈主義が、その内的行動を「存在しない」と考えているわけではありません。

 

 

従って、

「やる気が存在するか、しないか」というのは、(機能的文脈主義を採用しているときの)私にとってはどちらでもいいのです。

しかし「やる気」を議論することが、行動を変える役に立たないことを私は知っています。

 

なぜかというと、これは、やる気自体が存在するから、存在しないから、という議論よりも、「やる気」には、①場面間転移性、②制御可能性がなく、行動に予測と影響を与えづらいためです。

 

場面間転移性とは、
例えば、得意科目の「国語」の「やる気」を吸い上げて、
苦手科目の「算数」をやるときに、その「やる気」を与える、
というようなことを言います。

 

制御可能性とは、
例えば、吸い上げた「やる気」を、「理科」を勉強する時に半分または2倍にして
与えると、その勉強への取り組み方は、半分ぐらいまたは2倍になるだろう。
というようなことを言います。つまり、与え方の工夫です。

 

「お金」や「どうぶつのシール」は、
この場面間転移性と制御可能性を持ちますが、
やる気、モチベーション、熱意は持ちません。
(もつ方法論があるなら、是非知りたいです)

 

 

従って、もし、もう少し正確に記載するならば前エントリは

「やる気について考えることは、機能的ではありません」
「やる気を構成している要素である、具体的な行動について考えましょう。」

のようになります。

 

けれども、この種の説明は、あまり機能しない(行動に影響を与える上で機能しない、つまり、途中で読み手が離脱する)ことが多いことを知っています。(どのくらいの方に、ここまで読み進めていただけたでしょうか?はてなスターを下に1つ頂く、ということにすれば、アクセス数比で、私の想定が正しかったかどうかの検証ができるかもしれません。)

 

つまり「やる気は存在しない」と書いたほうが、読者が今後、やる気にフォーカスするのではなく、別の行動にフォーカスする上で機能するだろうと考えて、前エントリの書き方にしている、というのが実際のところです。

 

id:picnic611 さん改めましてコメントを頂き、より正確に記述するチャンスをいただき、ありがとうございました。

 

起業家のための情熱のみつけかた

シンガポール国立大学にて起業家をエンカレッジするイベント

NUS Entrepreneurship Launchpad の中で、

シンガポール国立大MBA起業家クラブの代表として、一時間の講演を行いました。

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タイトルは「起業家のための情熱のみつけかた」ですが、
「自信や自己肯定感やモチベーションなど不要」 というのが、
主要な結論です。

 

近年、アジアNo.1とされるシンガポール国立大の学生への刺さり方は、かなり好評で、

・目からウロコだった
・これまで受けた講師の中で最高の講師だった
・シンプルだが、効果的なスライドだった
・講師はパッションをもって講義を行った。よく練られたコンテンツが印象的に語られた。

などという評価をいただきました。70名超ほどの参加者でした。

画像に含まれている可能性があるもの:17人、、スマイル

 

72%の受講者が「Best Teacher Awards」にノミネートしたい、と答えたスライドを以下に共有します。

 

 スライドはすべて簡単な英語ですが、以下に骨子を記載しておきます。

・自信やモチベーション、もちろん情熱もやる気も、幻想です。実在しません

・もし、あなたがいま、ここで「自己肯定感を見せてください」「情熱を見せてください」と言ったら、あなたは何を見せるでしょうか?

・結局それは、大きな声だったり、良い姿勢だったり、シリアスな声のトーンだったり、長時間労働の成果物だったりと、それら見せることができるものは、行動や行動の結果にすぎないのです

・ですから、わたしたちは、一連の行動に対して「やる気がある」とか、「自信がある」とか、説明のためのラベルを貼っているに過ぎません。

・ですから、やる気やモチベーションを議論することは、意味がありません。やる気を、まるで電池のように持ち運べたり、充電したり、ONにしたりする技術が確立されているならアリですが。

・もしプレゼンがニガテなら「プレゼンの自信をつける方法」を模索するのではなく、プレゼンの内容と伝え方の練習をしたり、具体的な喋り方・声の出し方のレッスンを受けるべきです。

・自信を模索することは、逆にプレゼンのスキルのない自分と向き合わない、という事を意味します

 ・情熱、モチベーション、自信、自己肯定感、そういった(たとえ実存していたとしても)実在しないラベルを模索するのではなく、具体的な行動にフォーカスしましょう。

・行動をどうしたら、自由自在に編集できるかについては、過去およそ100年の行動科学の知見を活かすことができます。(スライドには詳細がありますが、ここでは省略)

・人間の行動は、行動科学が対象とする動物の行動に、言語行動を加えたものです。

・言語行動についても、ここ40年の研究が進んでいます(スライドには簡単に記載)

・では、どのような具体的な行動が、あなたの長期的なしあわせを増大させるのか?それを選択することが大切です。

・この行動のことを「価値/Valueと呼びます。

・価値とは、具体的なやることであって、以下のどれでもありません「やらないこと」「~されること」「持つこと・所有すること」「ポジションに就くこと」

・ポジションにつき、富をもっていたとしても、やり続けたい、と今思えることが価値です。

・選択は、判断とは違って、ただ選ぶことができます。それは正当化が必要ないものです。判断には正当化が、あるいは比較分析が必要です。

・あなたはあなたの好きな行動を、無意識的には既に「ただ選択して」いますが、それに気づいていません。

・意識的に選んでいるものが何か、気づくことができたら、「選択」すべき時に判断してしまうという愚を避けることができます。

「選択」すべき時に判断してしまうとは、例えば、恋人を選ぶ時に、年収で比較検討してしまう、就職先を選ぶ時に、単にランキング上位の会社を狙ってしまう、というようなことです。友達に自慢できるかもしれませんが、あなたのしあわせには関係のないことです

・選んでいる行動が何か、特定することができたら、ふわっと日常で、もっておきましょう。それに固執する必要もありません

・その行動をより多くとることを選択してみて、それにしあわせを感じるか、情熱を感じるか、自分の身体でフィードバックをとってみてください

・人生は旅なので、情熱を持てる行動を続けていきましょう!

 

(追記)

2018年1月4日19時~、東京でも上記の内容を講演します。

こちらの、Facebookイベントページからお申込みください。

社会人・学生の別なく、無料で参加いただけます。

 

 

 

日本語でのよりわかりやすい内容は、現在、書籍を執筆中ですので、

本Blogを↓こちらから購読して頂ければ、出版時に追ってアナウンスを致します。

 

MBA生向け プレゼンテーション講座で話したよ

 

先日、MBA生に向けて、プレゼンテーション講座をやりました。

・どのように思考を構造化すればいいのか。ピラミッド原則を事例も交えて簡潔ながらわかりやすく!

・構造化された思考を、どのように階段状のストーリーとして語るべきなのか。

これらについて80分ほど講義をしました。講座後のフィードバックとしては、4.77/5だったので、なかなかの高評価ではないでしょうか。

 

スライドの枚数は多いですが、80分で話しきれる内容ですので、1スライド1メッセージがきちんとアタマに入ってくると思います。

 
それでは、講義資料はこちらからどうぞ。

Game Theoryの講座をやりました

 

MBAの学生に、先日ゲーム理論の講座をやりました。
50人(学年の約半数)が休日にも限らず集まりまして盛況でした。

 

スライドはこちらから(英語)

 

 

経済学 Microeconomics の授業をしました

 

近況ですが、現在、シンガポール国立大学の方に留学しています。
MBAの学生に、経済学がわかる!授業をやりましたので、そのスライドの共有です。

 

前提としては、簡単な微分(高校1~2年生程度)がわかることを置いていますが、
それが分からなくても解ける・わかるようには作成してあります。
英語版ですが、複雑な英語は使えないので、そちらも平易です。

よろしければ、活用してみてください。

 

第一回は、主に価格弾性と需要供給、またそのシフトについて。

 

第二回は、主に競争市場と独占市場のメカニズムについてです。
 

(11/30追記)第三回は、ゲーム理論についてです。

 

 

物理数学を、文系社会人の方にもわかりやすくまとめました

ちょうど一年前に、友人たちにやった講座を一般公開します。
題して「物理数学マスタリー」

数式なんて怖い!関数ってなにかわからない!

という方におすすめの、物理・数学超入門コンテンツ。
是非ごらんください。

 

 

 

 

 

ワークシート等をダウンロードして、本格的に学びたい方は、

ryosukeishii.com

こちらからどうぞ(無料です)