時々、「シュール」という言葉の意味がよくわからなくなる。シュールというのはそもそもシューレアリスム(surrealism)の用法が転化したもので、sur + real (現実を超えた) というところがもともとの意味 ―トートロジーになるがそうであれば現実というのはシュールの一歩手前という事になる― だ。(もっとも、元言語はフランス語で「surréalisme(シュールレアリスム)」)
 ところでgoo辞書によると

理性の支配をしりぞけ、夢や幻想など非合理な潜在意識の世界を表現することによって、人間の全的解放をめざす二〇世紀の芸術運動。ダダイスムを継承しつつ、フロイトの精神分析の影響下に1924年発刊されたブルトンの「シュールレアリスム宣言」に始まる。画家のダリ・キリコ・エルンスト、詩人のアラゴン・エリュアール・滝口修造らが有名。超現実主義。

 うーん!ちっとも分からん(人間の全的解放って、漫画かアニメかおまえは)。 さらに、人によってはこの言葉が「シリアス(真剣な)」や「シニカル(皮肉な)」と混同していると思われるようなシチュエーションで使われるコトがあるので即断は危険ときたもんだ。

 さてさて、「シュールな構図」「シュール!」という評価は、好評価なのか、それとも、悪評価なのか。