知識など問題ではない。 数学の教授が板書をしながら「比較のカクが分からない・・・」と呟いて、「・・・と・・・をくらべると」と平仮名で板書した時に思った。
 法学部などでは知識は重要視されるのかもしれないが、それを除けば何かを知っていない事は恥ではない。 調べればいいのだ。 別の数学の教授は言った。「こんな置換なんていう操作、そんなに習熟しなくてもいいよ。僕も忘れてたから君たちに教えるまえにちょっちょっと調べてきただけだから。そんなもんです。」
 ただ、知識は世界を拡げるためにある。膨大な知識を解釈できる頭の力の涵養につとむることが大切だ。