生きていくためには、僕が僕として在る為には、明文化はされていなくとも、哲学という概念つまり指針が、「ぼく」という自意識の概念に包摂されるべきである。
 それでは、僕の哲学というのはなんであろうか。それは、「人生なんとかなる」である。いままでそうやって生きてきて、多くのことをなんとかしてきた。 なんともならなかったこと、どうしようもない失敗は泣いて自分の糧とした。 まだ消化しきれない失敗はいくつも、いまもある。
 僕が何かを考える時、企画する時は適当に大まかな枠組みを設定する。方向を設定する。そしてその方向にまずは進んでみる。 フィードバックを得て、枠組みを洗練させ、方向を微調整し、最悪の場合への保険をかけておく。 もちろん、それでも失敗したこともある。
 それでも僕は基本的にはいつも楽観主義者なのだ。「なんとかなるさ、たぶん」こうやって生きてきた。 なんとかならなさそうであれば、なんとかすればいい。人は、自分ができそうだと思ったことには継続的に努力を注ぎ、そして結果として達成しうる。
 はじめは、根拠の無い自信を持つことすらも大切だ。「俺はできる」そうして、努力をはじめよう。 往々にして、「こんなことが私に達成できるだろうか」と悩んでいる時間は、努力を放棄するための方便である。