よのなか科―/170376

佼成中学校の中3、200人に、大学生十数名が押し掛けて、という「よのなか科」に参加してきました。

久方ぶりの男子校の空気でありました。
今回は「ケータイは学校から完全に排除すべきか?」というタイトルで、3on3のディベートをファシリテートしました。

僕の入ったグループでは活発な意見交換が成され、非常にうまくいったように思います。
今後またこういう機会の為に、やったことと振り返りを

・自己紹介する、させる。
まずは自己紹介。ちょっと背伸びして(笑)生きてて楽しくて幸せですとか言って、普段やっている事を話す。

最近、というか、1年くらい前の新歓から、飲み会で一緒のテーブルになった「初めての人たち」の名前を小さな紙片にメモして、それを出しておく、という事をよくやるのですが、今回も例に漏れず。一人一人の名前を聞いてメモ。


・ディベート開始
肯定(排除)側・否定(持ち込みOK)側に分かれて討論が始まります。
やはり最初は照れもあって、中々言いづらそうな雰囲気が漂います。
もちろん、さっきの紙片を見ながら名指しします。


・意見への反論
反論などが出始めて議論が盛り上がり始めます。ここでは一歩引いて、相槌を打つにとどめました。僕の意見を披露する場ではない。


・ぶっちゃけ、どうよ?
排除側の子から、「てか、どうせみんな持ってきているしなー」なんて話が。しばらくチームを忘れて本音?トーク(笑)


・極論の提示
議論も煮詰まってくると、今度は発想の幅を広げてもらおうと、僕は議論を引っ掻き回しに入ってみました。
・そもそも、授業中ケータイいじっちゃいけないの?先生がケータイよりおもしろい授業すべきじゃない?
・学校が生徒にケータイ持たせて、学校でシステム作っちゃって、出席管理から事務連絡まで厳しくケータイで取り締まる学校もあるよ。
などなど。

ただ、ここの試みはあまり上手くいかず。残念。


・可視化が必要
残り時間もわずか。「今、どっちが優勢?」と聞いてみる。
「こっちでしょ」と答え。
だけど「どうして?」と聞くと答えられない。
これは途中までは盲点だったのですが、意見を言って、反論して、というのはあっても、それを誰もログ取ってないんですね。傍観、している僕からは反論されているアイディア・未反論のアイディアなどがきちんと見えたのですが、盛り上がっている当事者からは「雰囲気的に優勢」はあっても、「優勢の根拠」は置き去りになっていたのでした。

この辺りは、もう少し時間をとって(50分は短い!)、模造紙やらホワイトボードを用意して、という、子供たちの能力や意志ではなく、環境に対するアプローチで幾らでも改善が見れるはず、と思いました。