巨人斃る
メルシュさんが、死んだ!95歳であった。
メルシュさんは、僕らの中学・高校の机職人だ。
キリスト者である彼は、六甲中・六甲高で机を作るという使命を帯びて日本に来た。
ドイツから来た彼は、今、使命を終えて神戸にて眠る。
彼はさながら、六甲学院の守り神であった。
六甲の1期生から、70期生まで、彼を知らぬ者は無い。
どの校長よりも、どの学生よりも、六甲と共にあった彼に幸あれ。
彼の書いた詩:
http://www.rokko.ed.jp/news.html#102
六甲 おまえの山道は きつい
おまえの土と石は かたい
おまえの冬は寒い 夏は暑い
ではどうして 私はあなたに惚れていますか
六甲の山々の緑が 目の楽しみ
六甲の春が息吹いて 山々の新緑 夜空の星空
六甲の紅葉 ふくれた山肌に 金襴緞子の打ち掛けが
掛けられたように 美しい六甲の山々は背中を
どっしり北に向けて 我々を寒い北風から守ります
六甲 おまえが 好きになった
好きやねん 六甲 I love You!!