- 渋滞学

という本を読んだ。
渋滞はなぜ起こるのか−自己駆動分子のメカニズムから、ニュートン粒子の動きから、学問的に考察しよう、という内容なのだけれど
どうも詰まらなかった。modelを作って現実を近似しようとする科学的手法の一種の啓蒙書としてはいいのかもしれないけれど、
「で、結論は?」と聞きたくなるような内容。なんだか残念な感じです。
きっと違和感は、理系的内容を人文学的に書いてる所なんだと思う。

エッセンスとしては

・待ち時間×人の到着率=待ち人数
  (待ち人数がほぼ一定の人気店などで自分の番までの時間算出ができる)
・地下街のどの場所からでも、直通階段までの距離が30メートルになるよう設定されているから、非難の際は落ち着いて
・人間のフェロモンなんてあんまりあてにならないよ。視覚がベスト。

ただ、まあ、面白い試みである事は確かで、もっと研究が進めば、もっとワクワクする結論が出てくるだろう。
成熟が待たれる分野だ。