あるツテから手に入れた『女王の教室』1話・2話を観た。 普通に面白かった。 エンド・ロールで阿久津先生のカット後の笑顔をわざわざ載せたのは、これは虚構であって現実ではありませんよ、ちゃんと気づきましょうね、という警鐘なのだろうけれど、「こんな先生居てはいけない!」とか的外れな批判をする人はまあ、いるんだろうなあ。

 この阿久津先生の正しければ(自分が正しいと信じれば)何をやってもいい。完全に正しいものが唯一である、という思考は、少し前の、ちょっと成長の足りない僕の考えにも似たところがあるので、阿久津先生も(現実に居たら)生きにくかったろうなあ、と少し同情する。

 まぁ、すべての創作物において、問題は受けての情報取捨選択能力であるので、受け手の平均的な能力が上がればもう少しこの作品も評価されるかもしれない。

 ところで、小学生相手の塾講師をやっている身からすれば、こんなに小学生が簡単に抑えられるものか、とも思う。 あと、別にいい大学入っても幸せになれるわけでもないし、難しいものだ。

 小学生の頃の僕が彼女のクラスに居たらどういう対応をしただろうか− などと考えて遊ぶのがこの番組の楽しみ方であると思うので、ゆるやかに過去を思い出してみようか。