脳の中のマップ/92310

 自転車で、通りを走る。

 西日暮里に居た頃は、自転車が無かったから徒歩で、三鷹に居た頃と、本郷に居る今では、自転車で、という違いはあるものの、引越しをすると、その居住地区や幾つかある最寄り駅をハブとして、辺り一帯を散策するようにしている。

 家から御茶ノ水、秋葉原、本郷三丁目、東大前、水道橋、後楽園、根津あたりは、大体難なく行けるようになった。もう少し慣れたら、別のいろんな道を通って、脳の中にマップを作ろう。

 そうして、様々な「関連付け」を行う。それは単に便利だからとか、お店の位置が分かるとか、それに留まらず、「頭がよくなる」気がする。

 知識というのは、関連付けされていて始めて意味があり、価値がある。単に「タグ」付けがされているのではなく、感覚として脳内に統合されている状態。それを狙って、割と意識的に行う。

 そうすると、色々と発見があって「ハッ」とする。例えば昔、東大を受けたとき、水道橋あたりから本郷キャンパスまで歩いたものだが、そして、水道橋の後楽園遊園地までは、御茶ノ水からよくあるいたものだったが(苦笑)、その水道橋を介さない本郷と御茶ノ水の関連を(地図上ではなく感覚として)「実感」できる。

 それは単なる知識の増加を超えて、自分の能力といったものに資すると、そういう気がするのだ。