「家庭」という日本語がある。
この漢字はどのような思考の基に生みだされたのであろうか?
この「家庭」は、「家庭」には家だけではなく、庭が必要であると主張するのである。
それでは、庭というのは何の象徴なのだろうか。単に庭が、家の前の土地のみを意味するのではないことは、「家」「庭」「家庭」という語から各自が想起するイメージを考慮すれば、明快に看取される。
「家庭」が、イエノニワでも、ニワノアルイエでも無いことは自明である。

かくのごとく、コトバを組み合わせると、基の意味の単なる和算以上の何かが産まれ出る。日本語の面白い特徴である。